UNITED KINGDOM

Church’sの歴史

こんにちは。Ken(@bootsfreak)です。

この記事は、Church’sの歴史をまとめた記事です。

英国の靴メーカーChurch’sは007シリーズでジェームズボンドが着用した靴を作っているブランドとして有名です。また、数々のハリウッドスターたちが作品やプライベートで着用しており、そのような靴を永きにわたり作り続けているChurch’sというブランドの歴史を知ることで、もっとChurch’sを好きになりましょう。

1617

創設者の曽祖父であるアンソニー・チャーチがクロムウェル時代から革と靴産業で繁栄した街、ノーサンプトンで1617年に生まれて靴作りを初めてからその技術が代々受け継がれてきたことから始まります。

1873

1873年5月1日にノーサンプトンにある30 Maple Streetにて、Church’sの創設者であるトーマス・チャーチと妻のエリザ、2人の息子であるアルフレッドとウィリアムは小さな工場を設立しました。

これがChurch’sの原点といえます。

ちなみに、1880年頃までは製造工程の大部分が個々の職人の家で行われてきましたが、1880年のDuke Streetへの移転を契機に約20年かけて、全ての製造プロセスを自社工場で行うようになりました。

1880

創業から数十年は工業化の波に押されて、注文数が増加しました。

これはブランドの成長にかなり大きなターニングポイントだったそうです。

ただ、この時代で最も重要なことは、”Adapted boots”の発明です。

Adapted bootsとは、現代の靴のように左右非対称の靴のことをいいます。

実は、ウィリアム氏によってChurch’sが”Adapted boots”を発明するまでの靴は右も左も同じ形をしていました。

まさに、現代の靴の原型を作ったのがChurch’sだといえます。

1890

19世紀末頃から、Church’sは海外進出を始めます。

その際には、南アフリカ、ベルギー、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア=ハンガリー帝国の権力者たちに靴を送ったそうです。

この海外進出は、アメリカにおける靴産業の成長を目の当たりにしたことで海外市場の可能性を見出したからだそうです。

1892年には、創業者であるトーマス氏が引退し、末っ子のトーマス・ダドリー氏をパートナーとしました。

その2年後にDuke Streetの工場が再建され、6階建ての近代的な工場に生まれ変わっていきます。

1900

1907年にアメリカとカナダの市場でのChurch’sの販売が始まりました。

これにより、ブランドが成長を続ける基盤が固まっていきます。

更に1910年Church’sはロード&テーラーのような米国の小売業に特別なラストを提供し、イギリスの靴はアメリカ中西部やカナダ全土に登場しはじめ、徐々に全国に広がりました。

1913年には、ジョージ王妃とメアリー女王がノーザンプトンを訪れた際に、ロイヤルプリンセスに贈る靴のペアを作成する大役を任されたChurch’sは、1919年に英国靴および同盟貿易研究協会の創設メンバーとして活動しました。

これは、現在でもイギリスと中国を拠点とするSATRA(サトラ)という研究組織の原型です。

1920

第一次世界大戦後の1921年に、Church’sはロンドンに初のブティックをオープンしました。

それに合わせて、ブランド初の女性用の靴を”Archmoulded”を発表しました。

また、1925年にはSATRAとのパートナーシップを通じて、ノーザンプトンテクニカルカレッジを1925年に設立しています。この大学には靴の製造に特化した学部もあり、さすが靴の聖地にある大学だなと思います。

1929年には、ニューヨークのマディソンアヴェニューに最初の店舗をオープンしたことで、海外での存在感を更に強化しました。

ちなみに、1929年にChurch’sが立ち上げた上海モデルは、最近のChurch’sのコレクションでアーカイブとして発売されてとても人気がありました。

1940

第二次世界大戦中、Church’sは軍隊向けの靴の製造を行っていました。

そして、戦後の1950年代初頭は製造業者および小売業者であるジョーンズ・クラショーやジェームズアランを買収によって国内でのChurch’sのブランドの存在感を強固にした時代といえます。

1957年にはST James Road に新工場を設立し、北米、イタリア、日本、香港に進出しています。

1965

1965年に、エリザベス女王2世がChurch’sを訪問した際に、海外輸出産業の発展に対する功績を認められて、Queen’s Award to Industry for excelling in exportsを受賞しました。

この賞によって、国際的にもChurch’sの名が認知されるようになりました。

1999

1999年にChurch’sはブランドの更なる発展を狙って、PRADAグループに買収されました。

よって、これ以前のChurch’sの靴を旧チャーチや旧々チャーチなどと呼ばれ、現在のコレクターや愛好家たちに愛されています。

2000

21世紀初頭には、2001年にミラノとパリ、2002年にローマとサモリッツ、2003年にニューヨーク市など世界の首都都市にブティックをオープンしています。

更に2008年以降は、ベニス、ボローニャ、リーズ、エジンバラ、香港、シンガポールと出店し、2011年7月にはNew Bond Streetにレディース専用のChurch’sをオープンしています。

これらは、PRADAグループの傘下に入ったことで、戦略的にブランドを成長されることでなし得たことだと思うので、数少ない買収されて良かったことかと思います。